建物の断熱性能をもう一度考えてみます。(1)

断熱性能のお話をさせてもらう前に、空気の状態を知る方法について整理してみます。学校の理科で習った言葉が実務で再び。

関係湿度・絶対湿度・乾球温度。湿球温度などです。 ここで知って欲しいのは関係湿度と絶対湿度の違いです。

関係湿度というのは確かに乾球温度と関係があります。つまり気温が20℃の空気を冷やすと関係湿度がどんどん上昇します。そうするうちに空気中の水分が一杯(飽和状況)になって水滴に変わります。

冷蔵庫やエアコンから水が出てくるのを観た経験でも理解は容易です。

以上の温度降下の最中でも水滴に変わってしまうまでは『絶対湿度』は変わりません、つまり空気中の水分の絶対量は一定。其の状況で冷却すれば『関係湿度』が上昇する。 と 言った具合です。

 夏でも結構カラカラで洗濯物がよく乾くのに、晴れた冬の日々に『異常乾燥』と呼ばれるのは 「絶対湿度」のことを言っているのです。空気が冷たいので空気中に含み得る水の量が少ないのですから、乾燥していると言われます。 冬だけ異常乾燥と言われる所以がここにあります。

気象予報士さんもこの辺りを説明されると視聴者もわかりやすいと思います。

気温が0℃に接近すれば ほとんど水分が飽和状態であっても絶対湿度は小さいのです。 飽和状態なら「関係湿度」は100%と呼ばれるのです。

この空気線図の水平ラインが 乾球温度 いわゆる 気温です。

赤い曲線がそれぞれの乾球温度における関係湿度です気温が高くなるほど赤い曲線の間が広がっていきます。

赤い曲線の最上段が結露ポイントです。

Y軸の絶対湿度から水平に左方向に線を引くと赤い曲線と交差する部分がありそのままX軸の気温を読み取れば 結露する気温を知ることができます。

断熱性能が高い建築物の屋内は 屋内から入った空気を温めるために「関係湿度」が下がってしまいます。よく加湿器が必要になる状況です。加湿器は別として「関係湿度」が低いのですから、屋内での結露を発生することを大きく減らせるのです。

押入れの中などそれでも結露する建物は やはり断熱性能が悪いことや 押入れが外壁と接する部分にある中で、機密性が低いために外気が侵入し、局部的な結露に直結します。

 

 

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